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アスクル - 投資分析

アスクル証券コード:2678)はオフィス事務用品等の通信・ネット販売会社であり、約40%の株式を保有するヤフーが親会社です。

 

 

2017年5月期の第三四半期までの累計決算は売上高が2517億円、売上高成長率は前年比+9.6%でした。売上は年10%程のペースで安定して伸びています。

 

セグメント別売上高は主力のBtoB事業が+5.6%の2151億円、ヤフー買収後オープンし、今年で5年のBtoC事業LOHACOは+39.6%の328億円でした。

 

EPSは年によって上下しており、安定していませんが近年は右肩上がりです。今期は倉庫火災の影響で大幅に下がることが見込まれています。予想PERは31.22、セグメント別PERを下回ります。2016年の前期のROAは3.86%、ROEは9.4%です。配当利回りは約1%です。財務は安定しています。

 

 

今後も売上高は順調に伸びていくことが予想されますが、利益は現状横ばいであり、今後の利益率並びにEPSの向上が株価上昇の鍵です。LOHACOの黒字化、事業全体の効率化による売上原価の削減がこれを左右するでしょう。事務用品通販国内シェアは1位であり、盤石ですが、海外進出には失敗していて、ドメスティックな企業です。ただ、国内BtoBのEC市場は順調に拡大しています。

 

出来高からみて流動性に問題はありません。現状の株価は将来の利益拡大を織り込んで、ややアンダーウェイトと判断します。

詳しく調べてはいませんが、連結親会社のヤフーを買った方が良いかもしれません。

 

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