趣味の海

地理・歴史・社会・経済の自由な分析とまとめ

GMOインターネット: 銘柄分析

GMOインターネット(9449)

2022/01/06 買い

 

f:id:Michael11:20220106225920p:plain

GMOインターネットは数十もの事業を持つインターネット・コングロマリットであり、 企業形態がDMMやサイバーエージェントと類似していますが、特に決済・インターネットプロバイダ・クラウドホスティングなどストック型のビジネスを強みとすることが特徴です。

暗号試算や電子サイン・ネット決済プラットフォームなどトレンドも抑えており、保有子会社が多数上場していて、持ち分の時価総額(約6000億円)が自社の時価総額(約3000億円)を大きく上回っています。ソフトバンクと似た状態です。

業績自体は年率10%長で堅調に成長しており、直近のトップラインは約2000億円、純利益は約150億円です。時価総額は約3000億円なのでPERはざっと20倍、この規模のインターネット・コングロマリットとしては平均的な水準です。

f:id:Michael11:20220106223641p:plain

 

業績が伸びているため、マイニング事業で特別損失を計上した2018年を除き過去5年のEPSは右肩上がり、配当性向は33%で配当利回りは約2%です。2022年度では2021年度の最終利益の17%(56.3億円が上限)を原資とした自己株式取得が予定されています。

 

業績・株価に加え、配当も長期では右肩上がりであり、保有株式の価値が高い事も魅力的です。また、ストック型のビジネスで不況に強い一方で、成長分野で強固な基盤があり、他のインターネット・コングロマリットよりもこの点で魅力的です。

向こう5年間で年率10%強のEPS成長が見込め、時価総額で5000億円近辺になり、魅力的な子会社の成長や株主対策によるバリュエーション向上でそれ以上の株価上昇が見込めると思います。